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2017-11-30

ユーザー目線のマーケティング施策を実現するためのUGCの基礎と活用事例


宣伝臭が強い広告が敬遠される今の時代、ユーザーによる自発的な口コミや評価が好まれる傾向にあります。そこで注目されているのがUGC(ユーザー生成コンテンツ)というマーケティング手法です。

UGCはいったいどんなマーケティング手法なのか?UGCの基礎の解説と、実際に行われているUGC活用事例を紹介します。マーケティングで成果を出すために、UGCを正しく理解しておきましょう。

企業目線とユーザー目線のズレ

企業がユーザーの心に刺さると思って行う施策と、実際の購買心理が違っているというのはよくあることです。企業目線とユーザー目線のズレをそのままにしておくと、いつまで経っても施策はうまくいきません。

ズレのひとつの原因は、企業が展開する広告はリアリティが薄いということにあります。ファッションの場合、スタイルのいいモデルと一般ユーザーでは後者の方がリアリティはあり、「これなら自分でも着こなせるかも」と感じてもらえるでしょう。

こうして企業とユーザー間のズレをなくし、効果的にブランドや商品の認知度を高めるのがUGCの役割です。ユーザーにコンテンツを制作してもらうことにより、ユーザー目線での訴求が可能になります。

UGCとは?

「UGC」は「User Generated Contents」の略で、「ユーザー生成コンテンツ」という意味です。

UGCは”一般ユーザーが制作したコンテンツ”を指す言葉で、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSに投稿された写真や動画などが該当します。企業が制作したコンテンツはUGCには含まれません。

WebサービスにおけるUGCの例を挙げるなら、ユーザーが編集を行うオンライン百科事典・Wikipediaや食べログなどの口コミサイトがあります。UGCの定義はユーザー自身が制作したコンテンツを活用し、マーケティング施策を行うことです。こうしたWebサービスでUGCを展開する場合、企業は投稿する場所を提供し、ユーザーにコンテンツを投稿してもらいます。

UGCの活用法

UGCはユーザーが自発的に制作するコンテンツであるため、コントロールをするのは難しいとされています。では、企業はどうやってUGCをマーケティングに活用すればよいのでしょうか。

企業の代表的なUGC活用事例は、キャンペーンやコンテストの開催です。コンテンツはユーザーに制作してもらうわけですが、企業は投稿場所を提供することでマーケティングにつなげます。

たとえば、SNSで特定のハッシュタグをつけて投稿してもらい、応募者の中から優勝者や優秀作品を決めるというコンテストを見たことはないでしょうか?これはよく使われるUGCの手法で、コンテストを開催することで注目度を高め、ブランドや商品の認知度の向上を狙っています。

家具量販店のIKEAでは、バルコニーを自分なりにアレンジして楽しむ「バルコニスト」という独自の言葉を作り、InstagramでUGCを実施しました。このコンテストは、IKEAのInstagramアカウントをフォローし、「#バルコニスト」というハッシュタグをつけて投稿してくれたユーザーの中からベスト・バルコニストを選ぶという内容です。

写真での訴求力が高いInstagramの利点をうまく活用した事例で、フォロワーの獲得とブランド認知度の向上につながっていると考えられます。日本でもInstagramが盛り上がっている現在、IKEAが開催したようなコンテストはUGCに有効な方法といえるでしょう。

IKEA-バルコニスト
出典:バルコニストになろう。- IKEA
※コンテストの応募は終了しています。

その他のInstagramを活用したUGC事例として、本田技研工業の施策をご紹介します。

本田技研工業では、「#MeandHonda」というハッシュタグを用意することでUGCを行っています。ハッシュタグは公式アカウントのプロフィール欄に記載されていて、それを見たユーザーが本田技研の自動車やバイクをInstagramに投稿していくという流れです。

「#meandhonda」というハッシュタグでは、ユーザーが撮影した本田技研製の自動車やバイクの写真が多数投稿されています。魅力的な写真が多いため、それを見た他のユーザーは購買意欲をかきたてられることでしょう。

このUGC施策では、愛車をみんなに見て欲しいというユーザーの心理が働いていると考えられます。愛車への思い入れが写真のクオリティを高め、結果的に本田技研のブランド認知度向上につながっているのです。

本田技研工業-Instagram
出典:Honda 本田技研工業(株) – Instagram

SNS時代に効力を発揮するUGC

IKEAや本田技研のInstagramを活用した事例のように、SNS時代の今だからこそUGCが効力を発揮します。今はスマホで手軽に写真を撮影してSNSに投稿できるので、企業にとってはUGCの施策を展開しやすい状況にあるといえるでしょう。

ユーザーが撮影した写真や制作したコンテンツはクオリティこそクリエイターに劣るものの、身近に感じられるという大きな魅力があります。宣伝臭が強い広告は避けられる傾向にありますが、UGCはユーザーが自発的に制作しているため宣伝臭を感じさせません。

SNSで商品やサービスの口コミや評判を検索して購入を判断する人も多いというのもUGCを後押ししています。若い世代ほどその傾向が強いです。このように、SNSが情報収集ツールとしても活用されているという点にも注目してUGCの施策を投じてみてはいかがでしょうか。

おわりに

UGCについて、だいたいおわかりいただけたでしょうか?SNSはUGCに欠かせない存在で、写真で訴求するという点ではInstagramは非常にUGCと相性といえます。

宣伝広告の効果がイマイチ思わしくない時は、UGCで自然な宣伝を試みてはいかがでしょうか。

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