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2017-11-30

ユーザーと一緒に取り組む共創マーケティングで得られる利点と注意点

ユーザーと一緒に取り組む共創マーケティングで得られる利点と注意点


顧客ニーズの調査に壁を感じているマーケティング担当者は多いのではないでしょうか?データ分析やアンケートだけでは、顧客の本当のニーズをつかむのは難しいですよね。

そこで本記事では、ユーザーと一緒に取り組む共創マーケティングをご紹介します。共創マーケティングの利点と注意点を解説していますので、商品やサービスの開発に携わるマーケティング担当者や開発者はぜひ参考にしてください。

共創マーケティングとは?

共創マーケティングは、消費者や他企業と共に行うマーケティング活動のことです。通常、マーケティング施策は自社のみで行いますが、共創マーケティングでは消費者や他企業と協力して商品やサービスの開発に取り組みます。

ユーザー参加型の商品開発の企画は共創マーケティングの代表的な例といえるでしょう。消費者を巻き込むことにより、自社だけではできない企画が可能となるのです。

商品開発だけでなく、商品やブランドの普及にも共創マーケティングが活用されています。たとえば、ネスカフェが実施している「ネスカフェアンバサダー」は共創マーケティングの成功事例です。

ネスカフェは、ユーザーにコーヒーマシンを無料で提供することでアンバサダーになってもらうという施策を行っています。実際にコーヒーマシンを使ってもらうことで、口コミでの商品普及に成功しました。

このように、ユーザーと共に商品の価値を高めていくのも共創マーケティングの活用方法です。

ネスカフェアンバサダー
出典:ネスカフェアンバサダー募集 – ネスレアミューズ

共創マーケティングで得られる利点

消費者ニーズをふまえた開発ができる

ユーザーのニーズを把握するのはマーケティングでは不可欠ですが、本当のニーズを知るのは難しいものです。データ分析やアンケートを元に開発をしても、それが売れる商品になるとは限りません。

そもそも、消費者も自身の本当のニーズをわかっていないことが多いですし、消費者が自覚しているニーズなら他社がすでに提供していることでしょう。共創マーケティングは、消費者自身も気付いていない潜在ニーズを掘り出すことにあります。

企業も消費者もまだ気付いていない潜在ニーズを探り出すことができれば、新たな価値を持った商品やサービスを提供することができるでしょう。

アイデアを募れる

自社だけではヒット商品につながるアイデアを創出するのが難しい場合があるかと思います。そこで活躍するのが共創マーケティングです。

共創マーケティングには、消費者にアイデアを募れるというメリットがあります。ユーザー目線で出されたアイデアは消費者の心に刺さりやすいため、ヒット商品となる期待が高まるでしょう。

ただし、あくまでも開発するのは企業側です。企画参加者に任せっきりにするのではなく、企業もアイデアを出すことを怠ってはいけません。共創マーケティングは企業と消費者が「共に創る」ことが前提ですので、お互いアイデアを出し合うことでよりよい商品開発につなげましょう。

ユーザーとの距離が縮まる

共創マーケティングでユーザーと共にアイデア出しや商品開発を行うと、親近感を持ってもらえます。ユーザーからしてみれば企業の商品開発に携わる機会はそうそうないので、参加することで企業とユーザーの距離が縮まるでしょう。

自分が開発に携わった商品はユーザーにとって思い入れが強くなりますし、口コミで広めたくなるという効果も期待できます。広告宣伝を出す際は「ユーザーと共同開発」という点をアピールできるので、訴求面でのメリットにも注目です。

共創マーケティングを行う際の注意点

ユーザーの意見をどこまで取り入れるか

共創マーケティングを行う上で、ユーザーの意見をどこまで反映するべきかは非常に悩むところです。コストの面で実現が難しいケースもありますし、ユーザーの要望をすべて取り入れた多機能な商品が売れるというわけでもありません。

投票で一番人気を獲得したアイデアを商品化するのか、それとも企業側で決めるのかによって開発の進め方が変わってきます。前者の場合は、期間限定販売とすることでリスクを抑えられるでしょう。ヒットすれば定番商品に加える、または改良を加えて定番商品にするという方法もとってもいいかもしれませんね。

消費者は開発のプロではないので、開発目線で現実的なアイデアであるのかも考えなければいけません。

「不満」にも注目する

ユーザーの本当の声というのは「不満」の中に隠れているものです。「あったらいいな」という声だけをすくい上げると、不満を見落としてしまいます。

買ったにも関わらず、なぜ使わなくなったのか?なぜ他社の製品に乗り換えたのか?といった不満にも注目してみると、商品の改善点が見えてくることでしょう。

ユーザーが既製品に感じている不満を解消できれば、他社製品との差別化ができます。共創マーケティングを行う上で、不満は非常に重要な要素です。

共創マーケティングは商品・サービスを成長させるひとつの手段

共創マーケティングは新商品・新サービスの開発だけでなく、既存の商品・サービスの問題解決にも活用されます。いわば共創マーケティングは商品・サービスを成長させるひとつの手段で、ユーザー目線での意見を取り入れることで効果的な改善が期待できるでしょう。

マーケティングではユーザー目線が大事とよくいわれますが、開発者側からの視点ではニーズに気付くのは難しいものです。共創マーケティングはユーザーの本当のニーズを探るのに有益な手法で、森永やマクドナルドなど大手の企業も積極的に取り入れています。

おわりに

共創マーケティングのメリットはおわかりいただけたでしょうか?「共に創る」という言葉のとおり、企業とユーザーが協力して商品やサービスを開発、または既製品に改善に取り組むのが共創マーケティングです。

マーケティング担当者や開発担当者は、共創マーケティングによる開発も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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