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SSD Server ベンチマーク

[ 第1回 ] SSD搭載サーバ、発進!


新世代ストレージ「SSD」の実力は?

モバイル市場で導入が進むSSD

 モバイルノートパソコンでは、衝撃に強い、消費電力が小さい、というのは大きなアドバンテージになります。ハードディスク(HDD)搭載パソコンでは、持ち歩いていても、扱いに注意しなければなりません。コツッとどこかに当ててしまうと、大丈夫かなぁ、なんていう心配をしなければなりません。また、使用する状況によっては、「静か」というアピールポイントも見逃せません。枕元に置いて使う場合、静かな図書館で使う場合、ハードディスク(HDD)のカッカッカ……カリカリー……カリカリー……という音は、意外に気になるものです。なにより、その音の存在で、読み込みを待っている間に使っている人間の方がカリカリしまうこともしばしばです。


一方、サーバ市場では……

 それでは、サーバにSSDを搭載するメリットはあるのでしょうか?サーバは基本的にラックに固定して使用するものなので、衝撃に強い必要はありません。また、消費電力が小さいと言う点でも、もともとサーバは消費電力が大きいものなので、ハードディスク(HDD)分の消費電力を節約したところで、それほどの変化はありません。
(とは言っても、わずかでも消費電力が少ないのは確かなので、「我が社はグリーンITに貢献するために、SSDを使ってますよ!」とアピールすることはできるでしょうが)


SSDの弱点は「寿命」

 また、SSDはデータの書き込みや消去のときに装置内で物理的な変化を伴うため、データを書き換えられる回数に制限があります。つまり、寿命があります。ハードディスク(HDD)もいつかは壊れるのですが、回数制限というのは特にありません。この点において、信頼できるデータを置く装置として、SSDはあまり適さないということになります。

筆者の私有「ASUS Eee PC S101」の、SSDの寿命 筆者所有の「ASUS Eee PC S101」の、SSDの寿命を表示するソフト「JSMonitor」の画面。

TEC(Threshold Exceeds Condition:寿命限界値到達)の値は「2009/12/19」。

今年の末にはもう使えなくなるよ、という非情の宣告です。


ただし、最近はアーキテクチャの進化によって、同じ部分に対して書き込みや消去が集中しないように、コントローラ側で調整するような機構が搭載されているため、以前に比べて寿命は伸びています。(これを「ウェアレベリング」と言います。)


SSDの長所は「速度」

 SSDはデータアクセス速度が速いのは確かで、これを利点とするサーバを作ってみたら、どうなるんだろう?というのが、今回のテストの目的です。一口にサーバと言っても、利用される目的はさまざまです。動画を使って課金をするビジネスに利用されるのであれば、データストレージとしての容量が一番重要なポイントとなります。一方、ECサイトなどでは、安定性が第一に求められ、ディスク容量はあまり必要とされません。

 今回のSSD搭載サーバの特長は、ずばり「データアクセス速度」です。SSDの特長を生かしたサーバについて、これから調べていきます。どうぞ、お付き合い下さい。


DELL社製 PowerEdge R300  それでは、実験開始です。DELL社製 PowerEdge R300を、2台用意しました。2009年現在のサーバとしてはミドルクラスに位置するものです。クアッドコアのCPUを搭載し、標準のメモリは2GB、標準のハードディスク(HDD)は160GB(SerialATA)×2基です。






インテル社製のハイエンドモデル、X25-E 32GB  そして、SSDはインテル社製のハイエンドモデル、X25-E 32GBを2基用意しました。SLC(シングル・レベル・セル)と呼ばれるタイプのチップを搭載しています。SLCは、MLC(マルチ・レベル・セル)タイプのものに比べ、高速・高信頼性・高耐久性を誇り、消費電力にも優れています。その分、非常に高価です。カタログスペック上では、読み込み270MB/s、書き込み170MB/sの性能を持っています。また、ドライブの寿命ですが、データシート上は1ペタバイトの書き換えまで可能、となっています。1ペタバイトは、容量32GBの32,768倍です。毎日全データ領域と同じ32GB書き込み・書き換えても、約90年かかる計算になります。


環境は、以下の通りです。(価格は2009年3月19日時点、「ベストゲート」最安値)

サーバ機器名:DELL PowerEdge R300
ハードディスク(HDD)
WesternDigital WD1601ABYS SerialATA 160GB 7200回転 MTBF120万時間(約137年) 最安価格:7,980円 GBあたり単価:約50円
SSD(SLCタイプ)
Intel X25-E 32GB MTBF200万時間(約228年) 最安価格:42,800円 GBあたり単価:約1,338円



取り付け方法

 SSDの取り付け方法ですが、特に難しいところはありませんでした。
 付属のマウンタを取り付けると、扱い的には3.5インチSATA HDDと同じになります。元からついているハードディスク(HDD)を取り外して、マウンタ付のSSDを取り付け、SATAケーブルを挿します。これで準備完了。


読み込み速度ベンチマーク

まず最初に、読み込み速度を測定します。

実行コマンド : hdparm -ft /dev/sda

結果は、こちら。

読み込み速度を測定結果 標準のハードディスク(HDD)に比べて、実に3.36倍もの読み込み速度を記録しました。
さすがに容量あたりの単価が約27倍もするだけはあります。
カタログスペック(270MB/s)に近い値であり、性能に偽りなし、と言ったところでしょうか。



次回に続きます

これは期待できそうです。さて、次のベンチマークですが……いや、今回はここまでにしておきます。
「ええっ!?これだけ?」
という感じですが、続きは次回に持ち越します。乞うご期待。

もし、「こんなベンチマークの結果が知りたい!」というご要望がありましたら、こちらまでメールを下さい。

では、また。


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